歯磨き粉についてその2


次に「薬用成分」について述べます。メーカーでは、「効能」として歯肉炎予防、歯周炎予防、歯石の沈着を防ぐ、むし歯の発生及び予防、口臭防止、タバコのヤニ除去、歯垢の沈着の予防および除去、出血を防ぐ、歯がしみるのを防ぐ等記載されています。

では、どの成分が何に効くのでしょうか。それぞれの対策のために必要な成分は以下の通りです。



むし歯予防・・・・・・・・・・殺菌剤、歯質強化剤、歯垢分解剤


歯周病予防・・・・・・・・・・殺菌剤、消炎剤、血行促進剤、止血剤、細胞賦活剤、

               収斂(しゅうれん)剤


知覚過敏・・・・・・・・・・・知覚鈍麻剤、象牙細管封鎖剤


美白・・・・・・・・・・・・・ステイン除去剤、歯質強化剤


口臭対策・・・・・・・・・・・殺菌剤、消炎剤


口腔乾燥・・・・・・・・・・・保湿剤



殺菌剤について

むし歯も歯周病も細菌感染症です。口の中には、数百種類の菌が住み着いています。

ばい菌すべてを殺すことは、不可能ですが、薬で殺菌すれば、少なくとも一定時間、菌の増殖を抑制することが可能になり、むし歯や歯周病に効くと考えられています。


歯質強化剤

荒れた歯の表面をふたたび正常に近い状態に戻してくれる薬です。

(歯の表面の再石灰化を促進するものです。)

フッ化ナトリウム(NaF)

モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)



歯垢分解剤

歯垢を形成するデキストランを分解する薬です。

デキストラナーゼ


消炎剤

発赤、腫れを抑える薬です。

β-グリチルレシン酸

グリチルリチン酸

ε-アミノカプロン酸

塩化リゾチーム

サリチル酸メチル

シネオール



血行促進剤

末梢循環の改善をする薬です。

ビタミンE



止血剤

腫れを抑え、抗プラスミン作用があります。(プラスミンが活発になると出血しやすくなります。この止血の原因となるプラスミンの作用を抑えることによって止血させることです。)

トラネキサム酸



細胞賦活剤

細胞の新陳代謝を活発にし、細胞を若々しくし、老化を防止する薬です。

ビタミンB6


収斂(しゅうれん)剤

たんぱく質を固めて腫れを抑え、止血する薬です。

アラントイン

塩化ナトリウム



知覚鈍麻剤

露出した歯の表面(象牙質表面)から、歯髄(歯の神経)につながる神経の伝達をブロックすることによって、知覚鈍麻させます。

硝酸カリウム



象牙細管封鎖剤

神経伝達の入口である象牙細管の表面をブロックすることによって、外部からの刺激を遮断します。

乳酸アルミニウム


ステイン除去剤

歯の表面から着色を剥がします。

ポリリン酸ナトリウム

ピロリン酸ナトリウム

ポリエチレングリコール


清掃剤

歯の表面を研磨して美白に効果のある成分です。

シリカ

水酸化アルミニウム

リン酸水素カルシウム

炭酸カルシウム

ゼオライト


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知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。 知覚過敏の原因として 歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。象牙質はその内層にあり、また根部ではエナメル質がなく全層が象牙質でできています。象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱